私の投資手法(効率よりも継続と心地よさ重視)
結論:低コストのネット証券(SBI証券)で長期・分散・積み立て。高配当米国ETFでインカムゲインを、インデックス投資でキャピタルゲインを同時に育てる。住宅ローンはできるだけ前倒し返済し入金力を高める。
理由は①急騰や暴落の荒波に耐えられないから。②資産の額面よりも、月々の収入(配当金)が増えていくことが心地よいから。③数十年分の住宅ローンを抱えている状態は気分が良くないからでした。
長期・分散・積み立てを恐る恐る始めた
私が投資を始めた平成27年(2015年)は、米国株にとって2008年のリーマンショックによる大暴落から完全に回復し、右肩上がりの強気相場が6年目に突入していた成熟期であり、「5年前に始めていれば大きな波に乗れたのに今はもう遅い、どの株も割高で投資はリスクが高いのではないか」と言う人もいました。
しかし妻が買ってきた本(山崎元さんの「ほったらかし投資術」)を読み、一定期間の必要生活費を確保した上で、長期で(短期で売らず10年は保有する)、リスクを分散して(卵は一つのカゴに盛らない)、毎月一定額を自動積み立てで(ドルコスト平均法)投資をしていくことが間違いないこと、長期で見れば暴落期に積み立てを継続することでむしろ将来の資産を大きく増やしてくれることを学び、恐る恐る実践していくことにしたのです。
高配当株(ETF)が私の性格に合っていた
多くの方が言うように、低コストのインデックスファンドを毎月一定額購入し、積み立てていくことが、手間もかからず効率的に将来の資産を増やす手段として正解に近いのだと思います。
しかし私は、インデックス投資で資産の額面が増えても、毎月使えるお金(キャッシュフロー)が増えて行くことが心地良いと感じる性格でしたし、将来FIREできるだけの資産を築けたとしても、それまで積み上げてきたインデックスファンドを上手に売却していくことができないのではないか(出口戦略が不安)と思っていました。
その後、三菱サラリーマン穂高さんの「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」を読んだ私は、インデックス投資を実施すると同時に、米国の高配当株ETFであるVYM、HDV、VIGを購入していくことにしました。例えばVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、「米国の優良な高配当企業約600社に、これ1つでまとめて投資できる、超低コストな分散パック」であり、インデックスほどではないが安定した価格上昇が見込める上、3ヶ月に一度、安定した配当金をもたらしてくれ、毎年の増配(配当金が増えていくこと)も期待できます。
※ETFとは上場投資信託のこと。簡単にいうと「証券取引所に上場していて、株と同じようにリアルタイムで売買できる『詰め合わせパック』のような投資信託」を指します。
現在では私の高配当ETFは順調に育って、安定して配当金をもたらしてくれています。またFIRE後を見据え、低コストではないが超高配当の投資信託も少しだけ組み込んで、キャッシュフローの一層の改善を図っていますが、これはまた別の機会にお話ししたいと思います。
住宅ローンは早く完済したかった
住宅ローンは、非常に低金利で長期の借入ができるため、前倒しで返済していくよりもその分を投資に回した方が、投資から得られるリターンの方が利率が高いため、より効率的に資産形成できると言われています。投資を始めて10年経過した今では、私も本当にその通りだと思います。
しかし10年前の私たち夫婦にとっては、投資そのものが怖いものであり、数十年分の借金を抱えたまま余剰資金を前倒し返済ではなく投資に回すことは、元来借金している状態が嫌いな私(と妻)の性格に合わないものでした。またもしそうしていた場合、数年に一度の暴落が起きた際に耐えられない、心穏やかではとてもいられないと思っていました。
そこで私たちは住宅ローンの前倒し返済に励み、FIRE前に無事、住宅ローンを完済することができました。
私の手法の良かった点・悩ましい点
上記の手法を10年継続したこと、また真剣に資産運用とYoutube動画や本による勉強に励んだ結果、私は住宅ローンを完済し、50歳・9,000万円の純資産(土地・住宅の価格は除く)と、年間約200万円(税引後)の配当金収入を持って自由の基盤を築くことができ、勇気を持ってFIREという選択を決断することができました。
以下に、今になって思う良かった点・悪かった点を記載します。
良かった点は、インデックスと合わせて、配当金収入を育ててきたことです。どんなに資産の額面が増えても、定期的に入ってくる収入がなければ、不安できっと50歳でのFIREには踏み切れなかったのではないか、と思います。
悩ましい点は、住宅ローンを完済したことです。住宅ローンは、借りた直後に前倒し返済すればするほど得になりますが、その仕組みはこうです。
通常の月々の返済は「元金 + 利息」のセットですが、繰り上げ返済したお金は100%すべてが「元金」の返済に充てられるため、借金の「親玉(元金)」を直接叩くことができ、その元金に対して将来かかる予定だった利息が丸ごと消滅します。(実際に私の過去の記録を見返してみると、借入1年後の前倒し返済80万円によって、残債総額は約140万円も減らすことができていました。)
今過去に戻ってやり直せるなら、最後の数年間は前倒し返済の効果は薄くなるので、あえて前倒しして完済することなく、余剰資金は投資に回してのではと思いますが、そもそも借金している状態が大嫌いなことを踏まえると、結局そうはならなかったかも知れません。皆さんはぜひ私の経験を踏まえて、前倒し返済するか投資に当てるか、どちらが得になるかよく検討していただければと思います。
私の思い
FIREにより手に入れられる自由※、人生の主導権を取り戻すという感覚は、控えめに言って最高です。
この記事が、日々の業務に奮闘し、家庭や職場で重い責任を負い、このままで良いのだろうかと悩みながらも、立ち止まって考える余裕すらない、また具体的にどのように行動すれば自由に近付けるかわからないという皆さん(そう、ちょうど10年前の私のような)の目に留まり、それぞれが今より少しでも自由な人生に近づくこと、人生の選択肢を増やすこと、ささやかでも役に立つことができれば、これ以上嬉しいことはありません。
※FIREにより手に入れられる自由については、三菱サラリーマン穂高さんの考えに強く共感し、著作やブログを大いに参考とさせていただきましたので、勝手ながらブログをリンクさせていただきました。

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